弓矢の福猫
作 青空春志
弓矢の福猫
幸成らぬ
世間は立つ鬼
へそも掻き
会う姫ほろ酔い
周り群れ得て
寿司を取る。
ゆみやのふくねこ
さちならぬ
せけんはたつおに
へそもかき
あうひめほろよい
まわりむれえて
すしをとる
解説
陽気な春のある日の縁日の風景である。作者が弓矢の的当て遊びをやっている。段々になっている所に色々賞品が並んでいるが、招き猫を狙っているがなかなか当たらない。そこでしばらく歩いていると、色々な面を売っている店前で鬼の面をかぶった子供がのんびりお腹を掻いている。世間は陽気がいいなあと思いながら、さらに歩いていると裕福そうなほろ酔い加減のお嬢さんがとりまき連中を引き連れ、今度は寿司でも食べましょうか、と言いながら近くの寿司屋に入って行ったのである。
語句説明
弓矢の福猫=弓矢の的当て遊びの招き猫
幸=さち=漁や狩りの獲物
幸ならぬ=招き猫が獲物にならなかった(ゲット出来なかった)=矢が当たらなかった=痛いものが当たらない=これは厄除けいろはうたである。(ややこじつけ) \(^o^)/
寿司を取る=寿司を食べる
=評= 会長初挑戦の作品です。 「世間は立つ鬼へそも掻き」はなんとか説明できた。
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