太陽は燃えつき、月ねむる
作 たいら ゆう
太陽は燃え 血に染まらん
月、白く 凍りて眠る。
明けさせぬ闇 ひれ伏す。
仄かな夢を 永久へ
たいようは もえ ちにそまらん、
つき しろく こおりて ねむる。
あけさせぬ やみ ひれふす。
ほのかなゆめを とわへ。
解説
太陽が血のように赤く燃え、ついに燃え尽きしてしまった。月は白い氷のように冷え、眠りについてしまった。夜が明けることがない闇が支配する世界で人はただひれ伏す。再び太陽が輝くという夢だけが永遠と続く。
語句説明
なし。
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