てんとう虫
作 青空春志
てんとう虫はまあるいな
よろけ立ち頬を見つめ
声もせぬ、霧に触れ
草の裾へ寝ゆ陽柔らか。
てんとうむしは まあるいな
よろけたち ほおをみつめ
こえもせぬ きりにふれ
くさのすそへねゆ ひやわらか
解説
夕方、子供がてんとう虫を見つけじっと見ている、てんとう虫も子供の顔を見ている様だ。てんとう虫は一日中遊び疲れたのか、やがて草の裏側に回り静かに寝た様だ。夕方の霧の中、日ざしも柔らか、日も暮れ行く。
語句説明
頬を見つめ=てんとう虫が子供の顔を見ている様だ。
裾=物の端。下端や末端の部分。(国語辞典)
=評= 内容的にテントウ虫の生態として合っているかどうか。
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