大 相 撲
作 青空春志
立ち合いて
喧嘩四つ
無理許せぬね
引き落とし
まさに我らの
相撲こそ
皆は福を得
部屋ほめろ
たちあいて
けんかよつ
むりゆるせぬね
ひきおとし
まさにわれらの
すもうこそ
みなはふくをえ
へやほめろ
解説
立ち合いから、喧嘩四つになり、変な手使うなよ、無理するなよ、おっと、手前に引いて「引き落とし」。国技である我らの相撲こそ面白い。相撲は豊作祈願などで神に奉納していた。みんな楽しく笑い、神からの福を得ましょう。それもこれも各相撲部屋が良い力士を育てている。相撲部屋があってこそ、それに感謝しましょう。
語句説明
立ち合い=立合い(たちあい)とは、相撲において、両力士が蹲踞(そんきょ)の姿勢から立ち上がって取組を開始する瞬間のことを言う。
喧嘩四つ=得意とする組み方が違う力士同士の取組。 例えば、右四つが得意の力士が左四つの力士と対戦した時、先に右手を相手の左の懐に差して組み合うと、俄然有利になる。(差して争い)。(「相四つ」の反対語。)
引き落とし=決まり手の一つ、相手が押してくるのを、押し返すのではなく逆にこちらに引き落とす。
部屋=相撲部屋のこと。
て=何々の後何々をする。下記画像参照(拡大出来ます)
=評=いろはうたはどうしても普通は使わない言葉になりがち、自然な日本語にするのは中々大変だ、根気よく部分的に組み直したり推敲するしかない。文法がなかなか難しいので、辞書を多く準備し確かめながらコツコツと良い文章に直していくしかない。 5、5、7、5、
7、5、7、5、で揃えて、「現代いろは七五調定型」。「現代いろは七五調定型」だから難しいということは無い。一見難しそうに思えるが、実際作ってみると日本語は七五調のリズムになってるせいか、かえって作りやすいし、不思議とうまく字がハマるんだなこれが。けっこう楽ですよ、皆さんもやって見て下さい。
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