国 士 無 双
作 住田春生
国安 世の智慧を悟れ
士気 ひねもす褒めておけ
無漏 山に 波羅蜜 経る
双星 由 二人叶わぬ
こくあんよのちえをさとれ
しきひねもすほめておけ
むろやまにはらみつへる
そうせいゆふたりかなわぬ
解説
国を安泰にするには、現象(世の中の)の背後にある道理を見きわめ悟る政が必要である。 → 政を為すに徳を以ってす。・・・ ( 論語 孔子 )
士気を高めるには、集中的に褒める事も必要である。(動機づけ) → ほめてやらねば、人は動かじ (山本五十六)
煩悩のない境地に至るには、山に籠もり仏になるために菩薩が行う様な修行が必要である。
二つの星のいわれでは、織姫と彦星の夫婦二人が天帝により、天の川を隔てて東西に引き離され、年に一度、7月7日だけ会う事が許された。
語句説明
国安=国の安泰。国家が穏やかで危険や心配がないこと。
智慧=現象の背後にある 道理 を見きわめる 。
士気=人々が団結して物事を行うときの意気込み。
ひねもす=朝から晩まで、終日ずっと。
無漏=煩悩のないこと。また、その境地。
波羅蜜=仏教において仏になるために菩薩が行う修行のこと 。
双星=並んで見える二つの星。織姫星は こと座の「ベガ」 、彦星は わし座の「アルタイル」 のこと。
由=由緒、いわれ → 織姫と彦星の逸話。
国士無双=国士は天下ですぐれた人。無双は並ぶ者がいない。並び立つものが居ない優れた人物のこと。
=評= 月初、北海道に旅行に行きました。旭川で高砂酒造の国士無双と言う辛口のお酒を購入しました。とても良いお酒でした。そこで国士無双で作品をつくりました。作品の上の文字を右から並べると国士無双になります。
二つ目の安気、漏星も意味があります。安気=心に 苦しみ がなく、気楽でのんびりしていること。漏星=自分がやりたいように表現をする。以上作者コメント
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