春 夏 秋 冬
作 青空春志
春、我れ歌を詠むとす
夏、空へせみのこえ
秋、温い日おかめ寝て幸
冬、山もほんに白けり。
はるわれうたをよむとす
なつそらへせみのこえ
あきぬくいひおかめねてさち
ふゆやまもほんにしろけり
解説
春は歌会初め。夏真っ盛り空へ一斉に蝉の声。秋は温かい日、果報は寝て待てと言いながら女房のお多福が横になって寝ているのである。冬は山もほんとに真っ白で年も暮れゆく。
語句説明
おかめ=お多福
ほんに=本当に
=評= 「春夏秋冬」の文字が丁度重複しない、これは行けると思った。 温い日おかめ寝て幸の部分が苦しかったがかえって味が出ていて面白い。いろはうたの予測不明なところだ。
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