(終了)
諸般の事情により15日から24日に延期しました
琉球処分130年を問うシンポジウム・大激論会
5月24日(日) 午後1時〜5時 那覇市民会館中ホール
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一般参加者も発言できます!
日 時 5月24日(日曜日) 午後1時から5時まで
場 所 那覇市民会館中ホール(500人収容)
参 加 費 1,000円 (資料代を含む)
基 調 講 演 金城正篤氏(琉球大学名誉教授)「琉球処分を考える」
パネリスト 福地曠昭氏(沖縄人権協会理事長)「大衆運動と琉球処分」
宮城弘岩氏(沖縄大学講師)「400年の経済支配を問う」
平良勝保氏(琉球歴史研究家)「周縁史から見た島津支配400年」
後田多敦氏 (『うるまネシア』編集員)「〈琉球併合〉を救国運動から考える」
主 催 「薩摩の琉球支配から400年・日本国の琉球処分130年を問う会」
(会長・金城実、彫刻家)
「世界に変化を望むのであれば、私たち自らがその変化を起こさなければならない」。インド独立の父で「非暴力の抵抗」で知られるマハトマ・ガンジーの言葉です。
「醜さの極致」と表現された沖縄戦を生き抜いてきた住民は「これからの沖縄をどうすればよいのか」と、知念ハイスクール(知念高校)に集り「沖縄建設懇談会」を開催し、活発な議論を展開しています。食糧難で、バスや自家用車もない敗戦直後にもかかわらず、大勢の人々が参加しています。沖縄の人々の生殺与奪の権利を握っている米国琉球民政府のお膝元で、米軍政府の批判も堂々と展開しています。そこには人間として平和で豊かに生きる権利を模索している姿があります。
しかし、私たちは「沖縄建設懇談会」以来、これまで県民が議論する場を持ったことは一度もありません。
ことし2009年は薩摩の琉球王国支配から400年、明治政府の琉球処分から130年の節目の年です。この年に歴史を正しく学び、学者や研究者を交えて県民が議論する「場」を提供するために結成されたのが「薩摩の琉球支配から400年・日本国の琉球処分130年を問う会」(略称・問う会)です。
現在の沖縄をみると、琉球文化の象徴といわれている首里城は最近建設されたもので、いわば「レプリカ」との指摘もあります。琉球王国時代の文化財はどこにいったのでしょうか。また、自立経済を唱えながらも尖閣油田やガス田の開発による利益について議論されたことがあるでしょうか。復帰後、沖縄は「アジアとの架け橋」と言われながらも、成田や関空のように那覇空港が整備されたでしょうか。「核抜き本土並み」と、日本国の最高指導者である佐藤首相が確約したにもかかわらず、嘉手納弾薬庫の地下には200発以上の核弾頭が貯蔵されています。それは米軍資料でも明らかになっていますが、敵のミサイル攻撃を迎え撃つパトリオットが最初に配備されたことで、その認識を新たにした方も多いでしょう。
オバマ大統領は核の廃絶を世界に宣言しています。私たちはどう対応すればよいのでしょうか。
国連はアイヌと琉球は日本国の先住民として、日本国に勧告しています。アイヌ民族については昨年6月6日、国会でも先住民決議をしております。琉球については何の決議もなく、その動きさえありません。琉球はどうなるのでしょうか。
とにかく、私たちを取り巻く課題は文化、経済、政治など多種多様で、しかも、国策に深く関わっているものが多いのです。この節目の年を活用して県民が議論し、これらの問題を考えていきたいものです。
今回の第2回目は「琉球処分130年を問う」をテーマに、上記のとおりシンポジウム・大激論会を行います。そこで多くの県民のご参加を呼びかける次第です。
* 現在の呼びかけ人(順不同)は以下の方々です。2009.11.30.現在
平良 修、金城 実、平 恒次、福地曠昭、池宮城紀夫、新元博文、宮城弘岩、松島泰勝、仲里 効、
石垣金星、川満信一、又吉幸子、比嘉啓治、狩俣信子、多和田栄子、上原文一、島田善次、金城 繁、
岡本由希子、宮城節子、浦島悦子、金城 栄、嘉数 学、仲村 一、海勢頭豊、知花昌一、上間芳子、
東恩納琢磨、平良識子、当山 栄、大村 博、西尾市郎、中村文子、棚原正和、城間英一、太田武二、
島袋陽子、内海正三、新城栄徳、出村秀志、小浜 司、屋良朝助、名護宏明、安里英子、真喜志好一、
松葉孝雄、比嘉康文、高良 勉、金城あゆみ、真久田正、西岡信之、広田 聖、山口洋子、ユ・ヨンジャ、
米田正篤、佐久間務、石原昌家、山田圭吾、上江洲安昌、まよなかしんや、渡名喜守太、仲宗根盛秀、
安仁屋政昭、安仁屋真孝、平良研一、金城幸男、石川元平、宮里朝光、源河朝徳、新川 明、本村紀夫、
喜納昌春、大城一馬、比嘉京子、比嘉憲次郎、川満昭広、屋嘉比柴三、仲尾次清彦、ダグラス・ラミス、
上里和美、新垣安雄、大城和喜、上原清一、高里鈴代、宮城恵美子、上原正己、比嘉 稔、西村道子、
新川勝美、新地あすな、嘉数幸子、新垣正栄、桃原輝子、前川真由美、大城あかね、太田義雄、大嶺艶子、
落合吉太郎、宮城守昭、上原 勲、与那嶺紀夫、金城 修、糸数恒雄、仲間吉光、仲間繁徳、崎浜秀一、
比嘉清之、下地 治、上地幸和、金城立巳、赤嶺政栄、玉城レイ子、上江洲健、薗 博明、森本眞一郎、
前利 潔、義富 弘、向原祥隆、浦崎成子、新城 晃、与那覇龍郎、大山真里、糸数和雄、安里朝栄、
渡久地昇永、大城美代子、伊波義安、村山友子、山口 勲、照屋寛之、兼次幸子、本村安彦、
崎浜秀俊、宮平光一、佐久川政一、比嘉幹朗、安里要江、後田多敦、横田等
連絡先 〒901-2214 宜野湾市我如古4-16-15
「薩摩の琉球支配から400年・日本国の琉球処分130年を問う会」
電話&FAX098-897-0928Eメール ryukyu_0000@yahoo.co.jp 0000部分は400130です
ホームページ http://www.ntt-i.net/ryukyu/
毎日新聞 2009年6月1日 12版 (文化10) より
沖縄史シンポジウム相次ぐ〈薩摩侵攻400年 琉球処分130年〉
今年は薩摩・島津藩の琉球侵攻から400年、明治政府による琉球処分から130年の節目にあたる。これを機に沖縄、鹿児島県の各地で、日本と琉球弧の関係を問い直す催しが相次いでいる。24日、那覇市民会館であった「琉球処分 130年を問うシンポジウム・大激論会」では現在の沖縄が抱える問題を、戦後の復帰運動にしばられずとらえ直そうという機運の高まりが感じられた。
主催は今年1月に結成された市民団体「薩摩の琉球支配から400年・日本国の琉球処分130年を問う会」。琉球大の金城正篤名誉教授らがパネリストに加わった討論会では、明治政府の琉球処分が琉球王国の意向を無視して進められた点や、処分後も旧王国の役人らが清に亡命して救国運動を続けたことが紹介された。
沖縄、鹿児島県の各地では72年5月の本土復帰にちなんで
▽今月2日「未来への道しるべ 薩摩藩奄美琉球侵攻400年を再考する」=鹿児島県・徳之島町文化会舘
▽9日「薩摩の琉球侵攻400年を考えるシンポジウム」=沖縄県立博物館
▽17日「琉球から薩摩ヘ──四百年を考える」=鹿児島県・沖永良部島
=など、近世・近代の琉球史をとらえ直す催しが続いている。いずれも、台湾や中国と交易する独立国だった琉球が日本に服属する過程を検証するもので、その狙いは「幕府や島津藩、明治政府の琉球不在のやり方は、沖縄サイドの意見が反映されない現代の基地問題につながる」(金城教授)との指摘に集約される。
「問う会」の比嘉康文事務局長は「結論を出すのが目的ではなく、多くの人が議論する場を設けたかった」と言い、年内にシンポジウムや戦跡フィールドワークも開く予定。琉球処分100年の際は、復帰直後ということもあって反復帰論が議論の中心だったという。30年を経て、より広い視点での検証作業が期待される。
【竹花周、写真も】
【写真】200人以上が参加した「琉球処分130年を問う」=那覇市で