一九七二年一月十六日 沖縄タイムス   【屋良朝助-記事-琉球独立】

成長した戦後っ子 マンモス成人式

 成人の日の十五日、・・・・・・と激励した。
 ところが、成人代表あいさつで演壇にたった屋良朝助君(大道一七三・会社員)は冒頭から「沖縄の体制を全面的に批判し、独立を訴えます」とアジ口調。「盛大な催しはうれしく思います。しかし、成人とは政治的にも経済的にも独立することであり、祖国復帰の名の下に沖縄の権利、文化、生命まで破壊するということは許せるはずはなく、琉球人であることを自覚し、立ち上がろう」と体制批判を続けた。
 壇上に並んだ主催者は一瞬渋い表情。会場からは拍手あり、ヤジありで、とんだハプニングだとおもしろがる人もあって会場は熱気に包まれた。
 式典の後、上地一史沖縄タイムス社長の講演、・・・・・・「せっかくの晴れ着だから、町をブラブラ、喫茶店でダベル」。



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