琉球独立論研究資料
2017年 1 月9 日 琉球新報 【声】僕の主張私の意見
沖縄は独立に向かうのか 豊里友治(68歳)
今月下旬、翁長知事は就任以来3度目の訪米を計画しているという。トランプ政権が体制固めをする前に、普天間基地の返還と辺野古新基地断念を求めるとのことだ。
翁長知事の頑張りに敬意を表したい。一県知事が、一国の首相のような重荷を背負わされている現状は県民にとって悲憤を禁じ得ない。米軍基地問題は、歴代の知事たちに荷重な負担を強いており、1985年西銘知事の訪米以来30年以上、延べ17回も対米交渉が行われてきた。察するに、全ての訪米行動に対し日本政府は裏から妨害工作を行ったであろう。いま作家の佐藤優氏が「沖縄が団結し、日本との国家間の外交交渉に準じた体制を構築することが不可欠」という言葉に共感している。
本紙新年号掲載の県民意識調査は、政府による露骨な沖縄差別が県民の反発を招き、本土からの分離・独立傾向を鮮明にしたといえる。琉球・沖縄の歴史を知らない政治家や官僚たちの言動が、県民を独立の方向に向かわせているように思えてならない。(うるま市)