【9月1日 in東京イベント 終了】
沖縄問題大討論会
琉球独立大激論!
場所:東京しごとセンター
飯田橋駅徒歩5分「東京しごとセンター」地下講堂〔300名収容可能〕
時間:9月1日(金)18 時から 21 時
参加料:2000円『琉球独立党文書資料集』込み
主催:沖縄問題大討論会実行委員会
詳しくは 03-5155-1840 または独立党090-5800-2040へ
6月27日、新宿・職安通りの「ネイキッド・ロフト」にて政治集会を持った琉球独立党だが、7月31日には同じくネイキッド・ロフト、9月1日には飯田橋・東京仕事センター地下講堂にて第2回、第3回の政治集会を挙行した。第2回政治集会には竹中労ともゆかりの深い井家上隆幸、吉田司の両氏も参加。3回の集会を通じて、初代党首・野底土南氏の衣鉢を継ぐ第2期独立党の(「情」ではなく)道理の根幹が浮かび上がってきたといってよいだろう。
活撥な議論の場となった第3回では、第2回から参加している白百合女子大学教授・高橋博史氏(近代日本文学)が、沖縄を長兄、台湾を次兄、韓国を三男として展開された日本の東アジア植民地化の事実にあくまで立脚し、植民地化が続いているのは沖縄のみであると指摘。同時に、台湾の漢民族による植民地化が一筋縄で解けるものではないことも強調した。
また高校教諭の甲野信夫氏は、欧米人の植民地政策が相手は相手、自分は自分という性格であるということに触れつつ、それに対して日本の植民地政策は相手を一体化する仕掛けを伴うことを指摘。現地の買弁が生まれる構造的根拠がここにあるのではないかと提起した。
森田暁さん(翻訳業)は、国際法の原点たるウェストファリア条約の評価に関して、オランダや「山賊国家」スイスの例を挙げつつ王国と共和国の差異を指摘。これに対して進行役の府川からはハプスブルク家、ロマノフ家などが超ステイツ的存在であったこと、それらが最終的に吹き飛ぶには第一次大戦までの時間が必要だったこと、また近代諸国語の固定が存外に新しいことが補足された。
國貞陽一さん(雑誌ライター)は、かつての日本共産党の沖縄政策の目も当てられないようなジグザグと,「土着政党」社会大衆党が日本国憲法9条の評価を通じて沖縄人民党のロジックと共同してきた負の歴史を語った。
(府川充男)
『SENKI』1224号記事 掲載