琉球王朝絵巻行列
2002年11月4日に、11月2日から行われていた「首里城祭」の一環として国際通りで行われました。この「琉球王朝絵巻行列」は、琉球王朝時代に中国皇帝の使者である冊封使を歓迎する為であった行事を現在にアレンジした物だそうです。 |
威厳漂う琉球国王。今年は学校の先生をされておられる比嘉剛さんという方だそうですが、国王らしく落ち着いていらっしゃいました。 |
こちらは王妃。今年は、ブラジル2世の村元マダレーナさんという方だそうです。終始笑顔を振りまいていらっしゃいました。 |
続いて中国皇帝からの使いである冊封使の行列です。プラカードに書かれている言葉を日本語訳すると、「どかんかい!」「黙らんかい!」という事でしょうか。 |
冊封使です。まるでタキシードで正装している様な感じです。 |
オズの魔法使いといった様なコスチュームです。当時中国の服装というのはこういう物だった様です。 |
この後、伝統芸能を披露する隊列がいくつか続いていました。それぞれの隊の先頭には、左に写っておられる黄色いブルゾンを着た「進行AD」の方がいらっしゃいましたが、折角ですから、この皆様も伝統衣装をお召しになられた方が良いのではないかと思います。 |
この琉球王朝絵巻行列ですが、国王役、王妃役を始め、参加者は公募された方々で構成されており、沖縄にお住まいの方でしたら、パレードの隊列の中に、思わぬ知人を発見したりできるかもしれません。実際私も、カメラのファインダー越しに、ちょんまげ(?)姿の知人と目が合ってしまい、お互いびっくりしてしまいましたです。
今回は復帰30周年記念行事という事で、特別に棒術や旗頭、獅子舞など、本島各地の伝統行事も合わせてパレード参加していましたが、どうせなら、琉球王朝文化だけにとらわれず、復帰30周年記念として、琉球王、冊封使に続き、薩摩の官吏、アメリカはペリーの一行、ヤマトの琉球処分官、日本軍、米軍、高等弁務官と米国民政府職員、琉球政府職員、祖国復帰要求デモ隊、沖縄開発庁職員、自衛隊、沖縄県庁職員など、過去から現在まで沖縄の、それぞれの時代を駆け巡った色々な方々の隊列を作ってパレードさせたらどうかと思いました。そうすれば、伝統王朝文化だけではなく、30周年の節目に、沖縄の歴史をもう一度見直す良い機会になったかもしれませんし。 |