議題・沖縄と本土 独立も覚悟 試される県民 紙上会議オピトピ!
沖縄と本土は基地問題で大きく揺れている。基地さえなければ、そのような仲たがいもしなかったはずだと誰もがいう。
しかし、沖縄の歴史を振り返ると、琉球処分という本土が触れたがらないプロセスもあり、同胞としての帰属意識が薄く、アイデンティティーも同一でないことだけは確かかもしれない。やはり沖縄は沖縄であって、本土とは違う存在だ。
沖縄は「まほろばの大和」から見ると辺境の地であり、「異国であるオキナワ」としてしか映らないのだろう。われわれ沖縄人は、そのことに気付いてしまっている。その理由は、沖縄の過重な基地負担に理解を示すといいながら、同情はしても基地は受け入れないし、引き取りもしないという妙なロジックを振り回すからだ。
沖縄と本土は辺野古新基地問題で、とうとう法廷闘争に入った。県民の多くは、もうさいは投げられ、ルビコン川を渡ってしまったとの思いが強い。その意味からいえば、沖縄は独立も辞さない乾坤一擲の覚悟が必要なのかもしれない。そして、今ほど県民の本気度が試されている時はないだろう。
東江 義昭=63歳(恩納村、警備員)
写真は2015年8月30日国会議事堂前での屋良朝助と琉球独立派が安保法案反対集会に参加した時のものです。新聞記事とは関係ありません。