家族変えた虐殺事件 前稿では、沖縄戦における出来事をきっかけとして急性的に心を病むケースを取り上げたが、戦後数年ないし数十年が経過してから、突然精神障がいを発症する人も少なくなかった。家族や精神保健関係者は沖縄戦との関わりを察知していたようであるが、時差が大きいだけに、戦争の影響が医学的に認められることはなかった。今回は、時差を伴う戦争の精神的後遺症を何例かみていきたい。
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