学習・研究のための  Power up 琉球自立独立関連情報資料集 》No.114

2015年5月13日〜2015年6月2日分のまとめです。下に行く程新しい記事です。

琉球・沖縄の自立、独立関連の情報を研究用、討議用としてお知らせしております。
より良い社会作りのために参考になれば幸いです。
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2015年5月13日
【時代を読む】内山節  沖縄独立論という切り札

http://www.ntt-i.net/kariyushi/utiyama.html


東京新聞 2015年5月10日4面 
【時代を読む】内山節  沖縄独立論という切り札

 辺野古の米軍基地の動きを見ていると、状況に変化が芽生えつつあるような気がしてくる。というのはこの問題をめぐる切り札を、沖縄の人々が持ち始めたのではないかとも感じられるようになってきたからである。
 基地建設を進める政府の切り札はお金でしかない。沖縄の振興予算をつけるとか、逆に予算面で追いつめるとかである。これまではそれが切り札としての役割を果たしてきた。ところが予算面で希望が叶えられなくなっても構わないという雰囲気が広がってしまえば、それは切り札としての役割を果たさなくなる。

 ところがいま沖縄では、じわじわと沖縄独立論が広がってきたのである。独立してしまえば、沖縄は日米安保条約の適用外だ。つまり全基地の撤去を要求できることになる。沖縄が独立する現実的な方法があるのかどうか。また独立の後に単独国家としてやっていけるのか、そういう事が議論に上がってくるようになってきた。もしも独立されれば日本は沖縄を手放すことになるのだから、政府としては認めがたい問題だろう。そうである以上独立論が広がっていけば、それが切り札になってしまう。本当に独立するかどうかは別として、そういう意見を持つ人々がふえていくと、政府はこれまでのような高飛車な態度はとれなくなるのである。

 振り返ってみれば、かつて沖縄は独立した琉球王国だった。沖縄の人々は遺伝子的には日本とのつながりが深いという研究もあるが、琉球王国は1429年に成立している。1609年に薩摩の侵攻を受け、江戸時代は薩摩の従属下にある独立国という立場だった。最終的に日本に併合されたのは、明治時代の1879年である。
 沖縄は、日本の時代よりも独立国の時代のほうがはるかに長いし、独自の文化や言葉を持っていた。

 20年ほど前に東北のある村長と話をしていたとき、その村長は
「不可能なことを承知で願望を述べさせてもらえば、江戸期の幕藩体制の時代に戻りたい」
と話してくれたことがある。
 その頃は江戸=東京に村が従属することはなかった、という意味である。自分たちで自分たちの世界をつくることができた。
地方創生とは、国のメニューに従って、地方や地域をつくることではない。地方や地域が自立性を持ち、独自の地域を創出していくことである。国の方針に従っているうちに地域が衰弱して言った明治以降の歴史を、どのようにして変えていくのかがここでは問われている。
  
 地方が力をもつということは、独自の考えや方針で、地方、地域がつくられていくということであり、それは一面では国と地方との間に新しい緊張感が生まれるということでもある。ときに国と地方との間に対立が生まれ、ときに協力関係を結ぶ。そういう自立的な力を地方がもちながら、独自の地方を生み出していくことが本物の地方創生である。

 とすると今日の国と沖縄の関係は、いま国が掲げている地方創生が本物かどうかを見極める試金石なのかもしれない。沖縄の人たちがつくろうとしているこれからの沖縄を尊重することなくして、地方創生などありえない。独立論が芽生えてくる背景にあるものは、基地問題だけでなく、国と地方の関係の問い直しでもある。(哲学者)





内山 節(うちやま たかし、1950年1月15日- )は日本の哲学者。特定非営利活動法人森づくりフォーラム代表理事など。存在論、労働論、自然哲学、時間論において独自の思想を展開する。
人物
東京都世田谷区出身。最終学歴は東京都立新宿高等学校卒業。
高校卒業後、大学などの高等教育機関を経ることなく、書籍などで自らの思想を発表しながら活動する哲学する人で知られている。長らく大学などの研究職についていなかったが、2004年から2009年まで立教大学の特別任用教員としても活動していた。
1970年代から現在でも、東京と群馬県上野村との往復生活を続けている。上野村では畑を耕し、森を歩きながら暮らしている...
(Wikipediaから自動的に取得しているため、本人と異なる情報が表示される場合があります。



2015年5月13日
毎日新聞 (Web) 琉球独立論 戦争への危機感、背景

毎日新聞 (Web)Listening:
<「論争」の戦後70年>琉球独立論 戦争への危機感、背景
2015年05月12日

日本と異なる歴史、根拠に/楽観的理想主義、地元でも疑問視

 1972年5月15日、沖縄が日本に復帰した。東京で開かれた記念式典の最後、佐藤栄作首相が「日本国」と「天皇陛下」万歳三唱の音頭をとった。天皇陛下万歳の方は当初の予定になかった。

その日の毎日新聞夕刊は「沖縄万歳といってくれるならまだしも」と、沖縄側の憤慨を伝えた。だが、首相の暴走は単なるハプニングだったのか。もっと根の深い違和感を覚えた人が、沖縄には少なくなかったのかもしれない。初めから、何かがずれていたのか。

 41年たった2013年5月15日、「琉球民族独立総合研究学会」が発足した。趣意書によれば、琉球民族が独立することを前提に、その実現に必要な研究、討論、人材育成を行う学会である。独立に関する学会は琉球史上、初の創設とのことだ。

 米軍普天間飛行場の辺野古移設問題を機に、沖縄の独立をあおるメディアも出てきた。沖縄独立が切迫した課題だと今は見えないが、現地の真摯(しんし)な動きには注目したい。

 学会の姿勢でまず目を引くのが、会員を「琉球の島々に民族的ルーツを持つ琉球民族に限定」したことだ。本土への拒絶感の強さが気になる。共同代表の一人、松島泰勝・龍谷大教授(島嶼(とうしょ)経済)に聞いた。

 「排外主義ではないですよ。琉球民族とは、という定義を学会ではしていない。『自分は琉球人』というアイデンティティーに基づく自己申告と会員の推薦で入会できます。定義より、琉球の歴史や文化に責任をもちたいという自覚が大事ですね」

 民族が人種や血によらず、文化や歴史的な概念であることを松島さんは自著で強調している。その点にほっとするものの、学会の歴史観や民族観には本土日本人一般とは相当な距離がある。例えば、「琉球人は日本人とは別の民族」。また、「今の琉球は日米の植民地」。日本の国の南部で、民族の違いをこれほど前面に出す活動があること自体、十分刺激的ではないか。

 こうした特徴をもつ学会は、国際法に従って民族自決権を行使し、住民投票、独立宣言、各国からの承認獲得というプロセスを経ての平和的な独立を目指している。そして、独立によって、すべての軍事基地の撤去、平和と希望の島の実現、琉球民族の人間としての尊厳の回復が可能になると力説するのである。

 さて、独立を求める動きは、沖縄でどう受け止められているか。
 前回、「沖縄イニシアティブ」論争で登場願った3氏のうち、批評家の仲里効(いさお)さんは好意的だ。「独立論は、沖縄の歴史的転換期に繰り返し出てきた。

沖縄の人の潜在意識の中に独立志向がある。今の独立論も荒唐無稽(むけい)なものではなく、歴史的な根拠がある。独立論自体、沖縄の思想や自己主張の重要なひとつです」
 一方、高良倉吉・琉球大名誉教授や仲村清司・沖縄大客員教授は冷ややかに見ている。
 高良さんがすぐに挙げた疑問が「独立したとして、周囲の大国とどうつき合うのか」。北に経済大国・日本、西に経済・軍事超大国の中国、さらに中国と問題を抱える台湾、もちろん米国。人口がせいぜい140万人の小国・琉球は東アジアの不安定要因になりかねない。

 対して松島さんは「琉球人が自分の島、人々の命を守るために独立して非武装中立の小国となる。戦争しないための外交や会議、国連のアジア本部を誘致……、できることはいっぱいあります」。

当地の大問題、尖閣諸島については「領有権は琉球にあることになりますが、そうは主張せず、コモンズ(みんなの領域・海域)にしようと提案します。(富国強兵を一人前の条件とする)近代国民国家の枠を崩せるのでは」。

 とても楽観的な理想主義だ。ただ、太平洋の島国パラオなど、軍隊をもたなくても平和に生活できている実例は世界に豊富にあるという。
 仲村さんは「ヤマト(本土日本)との腐れ縁を一度断ち切るのは賛成。でも、独立で沖縄の諸問題が乗り越えられるのか」と疑問視する。「いま一番の問題は格差や貧困。それに、島の多様性が沖縄の魅力だし、独立という一つの方向に持っていくこと自体、無理がありますよ」

 これにも松島さんは「島々で投票し、意思決定します。人数が多い本島がすべてを決めるのではない。例えば宮古島一島が独立してもいいですよ」「所得格差の問題も、基地受け入れの代償として日本の官僚が考えた振興策に起因するものが多い。独立し、豊かな自然を土台にした経済を基地関連の補助金なしにやっていこうと議論しています」。

 さらに、仲村さんは「ヤマトに痛めつけられた恨みがベースでは長続きしない。希望ベースでないと」と心配する。昨年、英スコットランドの独立運動を現地で見た松島さんは「独立すればこんなにいいことがあるという『イエスキャンペーン』が面白かった。琉球の場合も、どういう憲法、政府をつくるかといった前向きの議論が中心なんですよ」。

 学会創設からまもなく2年。松島さんは「会員は300人に増えた。独立という議論が一部の知識人、文化人、活動家という少数者から、どんどん広がって公の世界に出てきている」と手応えを語る。

 琉球独立の好機は過去に3回あったという。中国の辛亥革命(1911〜12年)、日本の敗戦(45年)、72年の日本復帰。辺野古問題が沸騰する今が4回目なのか?
 「チャンスというより、独立しないと戦争になるという危機感が強いです。

日本は今、沖縄でもう一回戦争をやってもいいという態勢を構えているように見える。そう身近に感じる琉球人が増え、悲惨な目に遭わないためには基地をなくす、その効果的で合法的な方法の一つが独立なんだと考えてくれています」

 そして本土に対し「辺野古問題を知ってはいても、自分の問題としてとらえていない人が多い気がする。温度差以上の壁というか、日本人と琉球人の感性の違いというか、やっぱり別の歴史を歩んできたんだな、と。戦後70年の今年、日本は戦後って言うけど、琉球には戦後はまだ来ていない。とらえ方が全く違う。だから、やっぱり独立かな、と」。
 「琉球の歴史それ自体が琉球独立の根拠なんですよ」と、松島さんが言った。
【伊藤和史】



2015年5月13日
中国「沖縄独立プラン」戦慄実態?

http://taishu.jp/15397.php

中国「沖縄独立プラン」戦慄実態
2015-05-12 [週刊大衆05月11日・18日号]

基地移設を巡り、対立を深める総理と知事。その混乱に乗じ、かの国が日本最西端の島に魔の手を伸ばしている。民意をも巧みに操る工作活動の全貌!

沖縄が揺れている。
「在日米軍普天間基地の辺野古移設をめぐって、移設を強硬に進めようとする政府と、沖縄の翁長雄志(おながたけし)知事がガチンコ対決。これまでのように"最終的に補助金で解決"する策はもはや通じず、互いに振り上げた拳の下ろしどころが、見えない状況です」(全国紙官邸詰め記者)

なぜ、こんなにも、こじれてしまったのだろうか?
発端は昨年11月、"オール沖縄"を合言葉に辺野古移設絶対反対を掲げた、翁長新知事の誕生だった。
「翁長知事はもともと保守系で支持母体は自民党層。ですから、最後は政府と妥協点を探ると見られていました」(全国紙政治部記者)

だが、そんな政府の甘い期待はどこへやら。翁長知事は、辺野古移設反対の姿勢を、現在に至るまで頑なに貫き通しているのだ。
「そればかりか、4月14日には自民党ハト派の重鎮・河野洋平元衆院議長とともに中国・北京を訪問。現在、尖閣諸島をめぐって中国と緊張状態にあるにもかかわらず、2人は中国ナンバー2の李克強(りこくきょう)首相と会談までしています。3月に谷垣禎一自民党幹事長たちが訪中した際は、李首相との会談は実現していません。中国側の翁長知事らに対する歓迎ぶりは、異例ですよ」(辺野古移転強行派の自民党中堅議員)

翁長知事は、この熱烈歓待がよっぽどうれしかったのだろうか、同会談席上、
「沖縄はかつて琉球王国として、中国をはじめ、アジアとの交易で栄えた。当時、福建省から500?600人が帰化し、多くの技術や文化を伝えてくれた」
と、関係の深さを強調している。

前出の議員は、
「帰国後は、那覇空港で記者団を前に"自立の道を歩む重要な局面だ"と、沖縄"自立論"までぶち上げました。いざとなれば"沖縄独立"も選択肢にあると知事が言い切ったと、政府は捉えています」

この"自立論"に慌てたのが安倍総理だった。
これまで翁長知事の会談要請を完全に無視していたが、4月5日の菅義偉(すがよしひで)官房長官?翁長会談から日を置かずして、安倍?翁長会談(4月17日午後)の設定を余儀なくされた。

「ただし、この会談でも2人の主張は平行線のまま。とはいえ、今や沖縄独立という切り札を手に入れ、安倍政権は言うに及ばず、中国政府をも動かす翁長知事に、沖縄県民は"ニューヒーロー誕生"と沸いています」(地元紙記者)

さらに、翁長知事に勇気づけられたのか、沖縄独立を主張する声が次から次へと聞こえ始めているのだ。
たとえば、糸数慶子(いとかずけいこ)参院議員(沖縄大衆党)。数回にわたって国連の人種差別撤廃委員会に琉球王国時代の服装で出席し、
「沖縄県民は、日本と異なる琉球民族だ。辺野古移設は、沖縄の先住民族の権利を侵害している」
と"琉球独立"を主張。

さらに、照屋寛徳(てるやかんとく)衆院議員(沖縄2区・社民党)も、自身のブログで「沖縄は、日本国から独立したほうが良い、と真剣に思っている」と意見を述べ、さらに、
「第2次世界大戦での沖縄戦で、本土防衛のために"捨て石"にされた沖縄の人々の悲しみは、いまだ根深いものがあります。そこに、今度は日本の安全保障のためとはいえ、辺野古移転で再びの犠牲を沖縄に強いる。あんまりだ、というのが沖縄県民の偽らざる気持ちです」

こうした理由に加え、全国最低の所得と最悪の失業率も、県民の反本土感情を後押ししているという。そこに、つけ込もうとしているのが中国だ。
「北京を訪問した翁長知事への熱烈歓迎も、懐柔工作のひとつ。また、6月に福建省で開催される国際会議にも、翁長知事が正式に招待されています。アジア各国の閣僚級が集う会議に招くことで、中国は沖縄を"独立国"であると考えていると言いたいんでしょう」

こう語るのは、通信社の外信部記者。また、中国事情に詳しい評論家の宮崎正弘氏はこう言う。
「すべては中国の軍拡路線から発しています。現在、中国は対米防衛網として"第1列島線"と"第2列島線"を設定。沖縄と密接につながっているのがこの第1列島線です。これは九州を起点に沖縄、台湾、フィリピン、ボルネオ島に至る長大な中国防衛線です」

その前進拠点が沖縄なのだ。さらに、軍事評論家の神浦元彰氏がこう続ける。
「中国が、太平洋進出の際、必ず通るのが沖縄本島と宮古島間の海峡。中国の軍艦、潜水艦、軍用機のすべてが、ここを利用します。ですので、"太平洋利権"を米国と二分しようとの野望を抱いている中国には、"沖縄占拠"は欠かせない最重要事項です」
"工作"は確実に進行している

中国の"沖縄占拠"の野望は、ここ数年の言動からも明らかだった。
13年5月8日、中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報が、〈中国は琉球独立運動を支持すべき〉とし、続けて大半の沖縄住民のルーツは中国にあるとしたうえ、住民を「同胞」と呼び、「同胞」を解放せよと声高に主張。

また、昨年は中国国務院直属のシンクタンクである「中国社会科学院」が発行する学術誌『国際法研究』で、31ページにわたって琉球独立問題論文を発表。
同論文では、〈琉球は歴史上、中国の属国である〉〈日本は今や、琉球の管理に対する法的根拠が欠乏している〉と強調している。
「仮に、沖縄が親中国家として独立すれば、悲願の第1列島線の突破口が開けるばかりか、日中懸案の尖閣諸島問題も、中国有利の解決が得られると踏んだうえでの琉球独立支持であり、支援という名の懐柔なんです」(防衛省関係者)

それは、すでに具体的な形として現れている。
「先日、辺野古移転に反対する有志が、国内外の反対世論を盛り上げる活動に使うことを目的とした『辺野古基金』の設立と、賛助の呼びかけを行いました。対して中国は、この団体に介入すべく、資金提供や現地の中国シンパを送り込んだと言います」(同)

また、自衛隊利権への介入や、内部情報の引き出し工作にも余念がない。
「与那国島など先島一帯への自衛隊配備や増強の動きに対し、中国は地元議員や有力者にフレンドリーコンタクト(自分が中国の意を受けていると気づかずに、友好的に協力する人々)を介して基地、部隊への浸透を画策しています」(同)

また、世界屈指と言われる日本の測量技術を狙っていると指摘するのは、外交評論家の井野誠一氏だ。
「中国は領土的野心を背景に近年、先島諸島を含めた沖縄全土の精密地図(ジオラマ)の入手と作製に力を入れています。そのため、日本の測量メーカー、特に航空測量会社の買収に動いています。すでに1社は、中国資本が事実上、経営権を握ったと言います」

不動産や企業を支配下に置く「併呑戦略を敢行」(前出の神浦氏)しているというのだ。また井野氏は、
「中国は最終的に、沖縄を海南島のように軍事基地を持つ観光地に、と考えています。沖縄には、さまざまな泉質の温泉があり、中国人にも人気が高い。中国は警戒を逸らすため、韓国企業をトンネル会社にして、温泉リゾート物件を買い入れる場合が多いようです」
これらの動きが、すぐに沖縄独立となって具体化することはないだろうが、中国の長期的な目論み、沖縄支配への工作は、確実に進行していると言えるだろう。
先日、毎日新聞が実施した世論調査(4月18、19日)では、辺野古移設の政府対応に、反対の意見が53%。賛成の34%を大きく上回る結果になった。

世論の後押しのない"無理強い"を続けると、琉球王国、または中国琉球省を誕生させた総理として、悪名を残すことにもなりかねないと思うが……。安倍総理、いかがだろうか?



2015年5月14日
琉球独立党綱領 と 独立十訓

屋良朝助コメント。

真栄里先生から質問がありましたのでとりあえずの解答にもなりますかどうか。

1971年に作られた考え方独立十訓と琉球独立党綱領です。これは対処療法ではなく、どういう政治状況の時でも方針や答えを出す為の考え方の基本です。現在に合わせて部分的に修正しなければなりませんが。殆どそのままです。系1.経済自立なくして独立なし!など「ズバリ」ではありませんか。

現在の辺野古情勢や沖縄が戦争に巻き込まれる恐れ等、44年前に答えが出ています。当時殆ど無視され、この琉球独立論を理解できたのは沖縄と大和で10人程度でした。私屋良朝助も1972年の那覇市の成人式の代表演説は琉球独立論そのものでした。最近、琉球独立党の早すぎた琉球独立論と言った人もいますが(仲里効氏)。世の琉球人が40年遅れていたのです。日本帝国時代の韓国や台湾と同様、日本人教育による洗脳が原因ですが。

資源に関しては今では当然熱水鉱床が含まれますし、海洋広域放牧場なども可能です。農産物に関しては沖縄が原発の空白地帯である事を利用して、高級琉球ブランドで輸出すれば生産が追いつかないほどになる。

琉球独立運動は中国の回し者だというネット右翼に反論する必要もあるが、琉球独立運動があるというのを彼らが日本人に知らしめているとも言える。最近本土のマスコミのどれかに毎日のように琉球独立の話が掲載されているのは彼らが煽っているせいもあるのではないか。

かりゆしクラブは琉球独立後に軍事力は必要という基本方針ですが、考えの違いを今強調すると対立して分裂するだけなので。琉球の安全保障、国防に関してはみんなで研究して決めましょう、という事です。辺野古に関しては勿論建設中止です。強行して建設すると琉球独立後に原状回復と莫大な損害賠償を請求しなければならない。

屋良朝助コメント以上。

独立十訓

1.独立なくして人立たず
 何故なら独立尊厳なきものは人間でなく、動物だから。
邪蛮(ジャパン)復帰は他力本願・劣等感・無知・無能・怠惰・奴隷根性、厚顔無恥等を斉らす邪蛮教育罪業の帰結。真の人間改造のためにも吾々は独立を必要とする。道理国家琉球共和国万才!

2.独立なくして権利なし
 何故なら一切の権利は国が付与し、保障する。但し、真に保障できるのは、琉球人民の発意による琉球共和国だけだ!

3.独立なくして平和なし
 何故なら和戦の大権は国に属するから。この362年に及ぶ外国武力支配、殺りくの苦しい体験から真に恒久平和をうち建てんと欲せば、完全主権国家たる琉球共和国の創建あるのみ。

4.独立なくして繁栄なし
 何故なら経済の大権(財政・金融通貨・通信・運輸・教育・資源等の管理権)は国に属するから。
尖閣一兆ドル油田、西表四兆ドル銅山を思え!
重税インフレ強奪国家(邪蛮国)に見切りをつけ、無税・安定・恵与国家即ち琉球共和国をうち建てよう!僅かばかりの為替差損補償に甘んずることなかれ!

5.独立なくして実質平等なし
 何故なら差別そのものが国家権力の作用だから。
いや逆に独立できないから差別と軽蔑を受けるのだ!「琉球人を甘やかせるな」とか「国でもないのに主席とか………」「里子に出した子供が帰ってくるのにアイスクリームをたくさんやれば腹をこわす」とかさんざんに侮蔑されているのをなんと心得るか? ジャパニーは、琉球人は本来別個の民族であったことをちゃんと知っている。歴史は争えない。屋良ボンクラ、ペテンを先頭に自ら「日本人」と称しても、アチラはそう見ていない。アワレ忠犬沖縄県(ウチナーイングワー)!「琉球処分」とか泣きごとを言うなかれ! 独立できないから処分を受けるのだ!!

6.独立なくして自由なし
 自由すなわち、必然をしり、これを応用して、オノレの政策を完全に決定できるのは、主権国なかんずく、道理国家だけ。武力より道理へ! 軍事野蛮国家より平和道理国家へ!

7.独立なくして友好互恵なし
 何故なら、わが琉球民族利益に即応すべく、外国と友好互恵を楽しむためにも、吾々は外交権を必要とする。この外交権も、主権国の地位より生ずる。
 世界の大勢は、被抑圧民族が独立する方向に進んでいる。吾々は孤立しているのではない。世界には、アジア、アフリカ、ラテインアメリカ諸国等、かって吾々と同一境遇にあった国々が大勢だ。「民族自決の原則」と「主権平等の原則」は、わが民族の伝統に全く適合する。真の民族主義は真の国際主義に通ず。

8.独立なくして科学なし
 何故なら、わが琉球民族利益に奉仕する科学、例えば地下資源、殊に海洋に眠る巨大な石油資源の開発等、巨額の資金と研究開発体制を必要とする。今日の教育制度では到底無理。政府予算の過半は教育予算が占めるが、その教育が無気力、琉球民族否定、ジャパン優等、琉球劣等の恐るべき動物教育を行っている。まるでアヘンだ。この100年に及ぶアヘン症状から人間を、科学を解放するためにも、吾々は独立を必要とする。

9.独立なくして文化なし
 何故なら、文化とは前各項の集積総合だから。世界一の生活水準、世界一の文化を創造できる物的基礎と民族伝統(道理)は既に与えられている。ただ、足りないのは人間の自覚だけだ!
自覚せよわが民族の文化遺産と資源の偉大さを!!

10.独立なければ何もない
 何故なら、以上見たように、人間としても、民族としても、独立なければ人も民族も立たない。
要するに何もないのだ!!


琉球独立党綱領
I.道理の支配する社会と国家、琉球共和国をうち建てよう!!
 系1.米日帝共同支配を廃絶し、完全独立主権国家をつくろう!
 系2.武力より道理へ!
 系3.民族自決こそわが憲法!
 系4.一切の権力を琉球人民の手へ!
II.恒久平和友好互恵をかちとろう!!
 系1.永久中立保障を世界各国より勝ちとろう!
 系2.国連に加盟し、平和と安全をかちとろう!
 系3.独立なくして平和なし!
 系4.独立なくして友好互恵なし!
 系5.アジア、アフリカ、ラテインアメリカ諸国と連帯しよう!
 系6.人民の手による国防を勝ちとろう!
III.税金等収奪のない国を作ろう!!!
 系1.経済自立なくして独立なし!
 系2.収奪国家より恵与国家へ!
 系3.西表4兆ドル銅山、尖閣1兆ドル油田等一切の重要資源を社会化しよう!
 系4.即時、通貨の発行管理を実行しよう!
 系5.外為、貿易の管理を実行しよう!
 系6.関税政策を強化し、生産力を発展させよう!
 系7.消費者物価安定、為替安定資金を創設しよう!
 系8.一切の重要物資の生産共有体制の一元化と合理化、価格規制を実行しよう!
 系9.戦争損害300億ドル、戦後の損害の完全補償を実行しよう!
 系10.経済の計画化、財政金融の一元化、能率化を実行しよう!
 系11.円切換はジャパンの支配に屈服するだけだ!
 系12.受託者階級の監視強化と官僚主義の打破!
 系13.公正な経済秩序と公正な配分!



2015年5月14日
沖縄のネット右翼の動き、人物




2015年5月21日
翁長沖縄県知事が外国特派員協会で沖縄独立論に言及

「私たちにも生きる権利と尊厳がある」
翁長沖縄県知事が外国特派員協会で沖縄独立論に言及
ビデオニュース・ドットコム 5月20日(水)20時36分配信

(C) ビデオニュース・ドットコム

 沖縄県の翁長雄志知事が5月20日、外国特派員協会で会見し、辺野古に新しい米軍の基地を作らせないことへの強い意志を改めて表明した。

 「辺野古に基地は作れない。そう簡単な話ではない。」翁長知事はこのように語り、知事のあらゆる権限を駆使して、政府が名護市辺野古で進めている米軍の新基地の建設を阻止していく意向を明らかにした。

 また、訪米について翁長知事は、日本政府に当事者能力が無いと判断したことをその理由にあげ、アメリカの政府関係者らに「辺野古に基地が作れない場合、世界一危険な普天間基地を固定化できるのか」を問いかけたいと語った。

 政府が新基地の建設を強硬した場合、沖縄独立まで視野に入れるかとの質問に対して翁長知事は、「実際上なかなか簡単にできないと思っている」としながらも、「沖縄はほっておけとか、そういう決意もないところはもっと基地を置いておけという話になるのであれば、わからない。私たちにも生きる権利がある。尊厳もある」と述べた。



2015年5月21日
「独立するというよりは、日本が切り離すんじゃないか」


外国特派員協会で翁長沖縄知事が「琉球独立論」に言及
「独立するというよりは、日本が切り離すんじゃないか」

J-CASTニュース 5月20日(水)18時43分配信

沖縄が繰り返し日本の「捨て石」にされることを懸念?
 独立論についても、心情的には一定の理解を示した。

  「実際上はなかなか簡単でないのは分かるが、それが『ない』ということになると、『沖縄はほっとけ』『そういう決意のないところは、もっと基地置いとけ』ということになると、それは分からない。私たちも生きる権利があるし、尊厳も持っているし、なんで本土の皆さん方は自分のところで基地を預からずに、沖縄に74%も押しつけるのかという(ことと)、日本の国の安全保障は、日本国民全員で負担してくださいよ、と(言いたい)」

 ただし、現実的には「仮想敵国からしても、沖縄県だけに押しつけているような日本国の安全保障は、見透かされている」として、沖縄が繰り返し日本の「捨て石」にされることへの懸念を口にした。

  「サンフランシスコ講和条約で(本土)切り離されたように、沖縄はもう1回切り離されるんじゃないか。沖縄が独立するというよりは、日本が切り離すんじゃないか。そういった心配の方が、むしろある」

 翁長知事は、米国と中国についても言及した。訪米では、辺野古移設が不可能なことをあらゆる角度から訴える。

  「絶対に造らせないということを米国には伝えたい。あなた方が決めたからできるというのは間違いですよ、と。あなた方は『日本の国内問題だから、おれたちは知らんよ』と、僕らが行くと必ず言う。ところが、辺野古がだめになったら日米同盟が崩れるということからすると、国内問題ではない」

 中国も領有権を主張している尖閣諸島(中国名:釣魚島)については「私も、日本国の固有の領土だと思っている」としながらも、2001年の同時多発テロで沖縄への観光客が大幅に減少したことを理由に、

  「石垣観光は今一番順調で、100万人の観光客が来ているが、そこでちょっとしたいざこざがあれば、おそらく100万人が10万人に減ると思う。ですから、尖閣でいざこざは起こしてもらいたくない。何はともあれ平和で我慢して、平和ということの中で尖閣を考えていただかないと...」

などと事態を荒立てないように求めた。



2015年5月21日
「基地移設強行なら沖縄は独立」翁長知事の国連演説 準備する学者が会見

「基地移設強行なら沖縄は独立」翁長知事の国連演説 準備する学者が会見
http://japan-plus.net/513/


2015年5月20日

翁長知事が国連で「沖縄独立」を宣言する日

9月に国連で「沖縄の自己決定権」訴え、翁長知事が演説
翁長知事がこの9月にも、国連の人権理事会に登壇し、「沖縄の自己決定権」を求めて演説する見通しです。

「沖縄の人々の自己決定権や土地権、環境権、女性の人権などが侵害されている」とした報告書が、国連人権理事会の普遍定期審査(UPR)対米審査報告書に盛り込まれました。2015年5月20日付の琉球新報が報じました。

?在沖米基地に改善勧告 国連審査報告書、人権侵害など指摘
(琉球新報 2015/05/20)
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-243140-storytopic-3.html

この報告書は、9月の人権理事会本会合で採択される見通し。国連への働きかけを続けていた「沖縄『建白書』を実現し未来を拓(ひら)く島ぐるみ会議」の島袋純国連部会長(琉球大教授)は、9月の国連人権理事会での翁長雄志沖縄県知事の登壇をめざしていることを明らかにしました。

翁長知事が国連の場で、「沖縄の自己決定権」を訴えて演説する場面が、全世界に流れる可能性が、現実味を帯びてきました。



2015年5月21日
外国記者クラブでの翁長沖縄県知事の記者会見動画すべて

訪米前外国記者クラブでの
翁長雄志・沖縄県知事の記者会見
1時間14分すべて 動画

日時:2015/5/20日 午後1時開始
登壇者:翁長雄志・沖縄県知事
場所:外国特派員協会

https://www.youtube.com/watch?v=JzD4U_kGj1c



2015年5月21日
まんじゅう怖い。「独立するというよりは、日本が切り離すんじゃないか」

https://www.youtube.com/watch?v=pfGdtx_LaFY&feature=youtu.be


外国人記者クラブで記者会見

動画 17分
https://www.youtube.com/watch?v=pfGdtx_LaFY&feature=youtu.be

翁長沖縄知事が「琉球独立論」に言及 「独立するというよりは、日本が切り離すんじゃないか」

やらコメント
「コリャ、まんじゅう怖いだな」。



2015年5月22日
出ました 『琉球追放論』「まんじゅう怖い」

やらコメント
出ました! 『琉球追放論』。というより出そうです。
沖縄のリークワァンユーになるか? おなが知事。
日本から沖縄が追放され、途方にくれる(フリ)おなが知事。
独立の方法、この手があったか。
ネットの大和人は「まんじゅう怖い」にひっかかっとるな。↓


インターネット ツイッターより 2015.5.22 01時
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チラシの裏(細粒) ?@chirashi_fine 16分
16分前
翁長は日米同盟を人質にして、更に琉球独立論への理解すら口にしつつ、その実あくまでも日本にへばりつき、仲井真以上のタカリを企んでいるのは明白だ。タチの悪いことに、「独立というより、本土から追放されるのではないか」と、いずれ沸き起こるであろう琉球追放論をあらかじめ牽制している。クズめ

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2015年5月28日
=== 日本復帰時の雑誌が見つかりました。===

=== 日本復帰時の雑誌が見つかりました。===
http://www.ntt-i.net/kariyushi/syousetsu19720818.html

週刊小説1972年8月18日号

沖縄は独立した方がいい 深沢七郎対談<第9回>

“世界革命ゲバリスタ”なる異名を冠せられ、鋭い筆致でジャズから社会、政治、その他あらゆる事柄に迫る平岡正明氏。ご当人は竹中労、太田竜と並ぶ三バカの一人だというが、若年ながらその“バカ”ぶりが特異な存在として若者たちの支持を受けている。わが滅亡教々祖との対談は、沖縄問題からはじまった。



2015年5月30日
追いつめられた沖縄「独立カードの本気度」PRESIDENT 2015.6.15日号

http://www.ntt-i.net/kariyushi/president20150615.html

PRESIDENT 2015.6.15日号 情報スクランブル NEWS FILE

スコットランドと同様に、「独立の是非」に中央政府は関与できない

追いつめられた沖縄「独立カードの本気度」

法律面での対抗策を徹底的に検討

「独立の選択肢もありえます」

琉球王国と米・仏・蘭との国家間条約



2015年5月31日
実話ナックルズ 2007年10月5日 ニッポン喧嘩野郎列伝 沖縄を独立国に! 屋良朝助

http://www.ntt-i.net/kariyushi/kenkayarou.html

実話ナックルズ 2007年10月5日 ミリオン出版

ニッポン喧嘩野郎列伝 撮影・文 岡村 青

沖縄を独立国に! 屋良朝助

「基地の重圧、戦争の傷痕、財政難・・・これは全部ヤマトンチューから押し付けられたもの。だから私はこれをヤマトにお返しするんです」

「妄想だの荒唐無稽だのと鼻で笑う者もいました」── 屋良朝助氏(55)のドデカイ構想「沖縄独立」を聞くと、彼にそう言わしめた者の気持ちも分からなくはない。だが彼はいつでも真剣で、現実的で、自分の信念を曲げた事は過去一度としてないのだ。「母国」を愛してやまない革命児の魂をみよ!

※屋良コメント:文中、基地容認というのは辺野古の基地や他の米軍基地や自衛隊基地など琉球に押し付けられた基地ではなく琉球人が承諾したものを認めるということです。



2015年5月31日
宝石1969年7月号“復帰反対、沖縄独立”を志す人々 平沢正夫 現地取材

http://www.ntt-i.net/kariyushi/houseki1969.html

宝石1969年7月号

“復帰反対、沖縄独立”を志す人々 平沢正夫  宝石レポート現地取材

 基地の賃貸し、外資導入、港湾収入、賭博場の開設などで経済的自立をはかれという意見も…

屋良コメント:1969年当時復帰反対の山里永吉氏や他の人たちがどう考えていたのか参考になります。




2015年6月2日
週刊アサヒ芸能 野底武彦  田中小実昌オキナワは「東京政府」の植民地か?

http://www.ntt-i.net/kariyushi/asahi.html

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およそ44年前に沖縄の現在を言い当てて独立運動をした野底武彦(土南)、口は荒いが気は優しい。沖縄で最初の公認会計士だけに、内容は理論的かつ真実をついている。
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週刊アサヒ芸能 1971年12月9日  田中小実昌
オキナワは「東京政府」の植民地か?  


※(そのうち本文を全てテキストにしておきます。)

 野底土南さんは、琉球独立党のリーダーである。本職は公認会計士で、東京の大きな事務所に勤めていたのだが、企業となれあいになってしまっているその仕事に矛盾を感じて、沖縄へ帰った。琉球独立なんていうと、荒唐無稽に思えるかもしれないけど、じつはわれわれ日本人こそ筋道立てて考えてみなければならないようだ。



2015年6月2日
独立と革命 台湾と沖縄は開放されるか 太田竜、史明、新里金福 話の特集 昭和49年年4月1日発行

http://www.ntt-i.net/kariyushi/hanashino.html

研究資料

話の特集 昭和49年年4月1日発行
独立と革命 台湾と沖縄は開放されるか 太田竜、史明、新里金福



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