沖縄を考える掲示板 斎藤昭一75歳
5年ほど前、孫たちと沖縄を旅行し、美ら海水族館や首里城などを見て回った。私のような本土住民にとって、沖縄はリゾート地である。かつて、琉球王朝が存在し、薩摩に侵され、明治政府には一方的に日本へ編入させられた歴史など、全く知らなかった。
現在も、三権分立などどこ吹く風。辺野古や高江で米軍基地工事が進み、伊江島、宮古島、与那国島などで米軍や自衛隊の基地が新設、増強されている。
憲法3原則の一つである 「平和主義」は時の政権によって踏みにじられ、戦争への道を歩みつつある。昨年の安保法制強行採決では、国民的な反対運動が巻き起こったが、戦争准備が目に見える沖縄のことは本土であまり報じられず、国民の反応も鈍い。
現状を憂い、現地で座り込みでもしたいが、高齢ではいかんともしがたい。
そこで9月から、わが家の玄関前の塀に「沖縄掲示板」を設置している。そのメインは、「みんなで考えよう沖縄 徳島県は日本です! 沖縄県は日本ですか?」。いつまでもサイレント・マジョリティーではないぞという気持ちを込めて、きょうも「沖縄掲示板」を張り替えている。 (徳島市)