討議資料

アカソイマイムのブログ

 今日は沖縄のことについてコメントしたいと思います。まずは以下のニュースをご覧ください。

http://t.co/xiaPS3btpe(現在リンク切れ)

政府には選挙で明らかになった民意を尊重する姿勢はなさそうですね。こんな調子では将来的に「琉球独立」もありえると思います。

安倍政権は沖縄の民意を尊重すべきです。沖縄の代表である新知事と対話して解決の糸口を探るべきです。こんなことをしていたら、中国のチベット政策や香港政策を批判する資格はありません。これで安倍首相は「日本は民主主義国家」と胸を張って言えるのでしょうか?

このままでは沖縄の人々の心が日本から離れてしまいかねません。かえって中国につけ込まれる隙を与えることになります。政府が沖縄の民意に寄り添うことで日本が民主主義国家であることを示さなければ、「琉球独立」運動が活発になることでしょう。中国がその運動を陰から支えるのは想像に難くありません。

政府としては、安全保障政策上、沖縄に米軍基地があることこそが重要だと考えているのでしょう。しかし、圧倒的な民意を押し切ってでもやらなければいけないことでしょうか?アメリカもタテマエでは民主主義国家なのですから、「沖縄の民意」を前面に出せば、話し合いの余地はあるはずです。

沖縄にはその昔、中国に朝貢することで、その影響下に入っていました。(いわゆる冊封体制) と同時に薩摩藩の支配も受けていた、という非常に複雑な歴史があります。沖縄県として日本国に正式に組み込まれたのは明治になってからです。

もし一般の沖縄の人達に「中国と日本のどちらを選ぶか」と尋ねたならば、おそらく多くの人は、共産党一党独裁の中国よりも、自由と民主主義の日本を選ぶと思います。しかし、現在の安倍政権の姿勢は親日的な一般人も敵に回しかねません。

繰り返しになりますが、安倍政権には沖縄の民意を尊重し、新知事と真摯に対話することで解決の糸口を探ることを強く求めたいと思います。さもなければ、かえって安全保障上の大きな問題、「琉球独立」運動が止められないほどの勢いとなり、中国がそこに加担することで、東シナ海が不安定な状況に陥ることになるでしょう。

それでもなお、辺野古に基地を作ることの方が優先だと考えているのであれば、大局を見誤っていると言わざるを得ません。その姿勢は民主主義に反するだけでなく、安全保障政策としても失敗です。政府は沖縄に対して北風政策ではなく、太陽政策によって一般の人々の心をつかみ、味方につけなくてはいけません。

沖縄の人達に「日本は自由で民主的な素晴らしい国だ。日本人として生まれて本当に良かった。」と思ってもらうようにしなければ、沖縄は真剣に独立を考えることになるでしょう。「琉球独立」で得をするのは誰あろう、中国です。政府は今こそ民主主義国家としての矜恃を示す時です。

大衆はバカではありません。その集合知は賢明であると思います。そうであれば、たとえ政府の方針と異なる選挙結果が出たとしても、それは尊重されなければなりません。一票一票の重みを軽くみると、後で痛い目に逢うのは日本政府であり日本人です。

安倍首相は中国、韓国に対して「対話のドアは常にオープンである」と述べました。(全く相手にされませんでしたが。。)なぜ同じ国内である沖縄に対して同じ姿勢を示すことができないのでしょうか?あらゆる問題の解決には、その相手と胸襟を開いて対話することが鉄則です。人間は威嚇や脅迫では動きません。かえって反発するだけです。対話によって心と心が通じ合い、相手との信頼関係を結んだ時に初めて、問題が解決に向けて動き出すのです。

沖縄の民意を無視して辺野古の基地建設を強行するのであれば、沖縄の人々の心は日本から離れ、さまよい、やがて「琉球独立」に向かうことでしょう。後の歴史家は「日本の安全保障を強化する目的だったはずの辺野古の基地建設が、皮肉にも東シナ海を混乱に陥れる号砲となった。」と記すことになるかもしれません。

安倍首相へ。まだ間に合います。無条件で沖縄県知事と会い、沖縄県民の声に謙虚に耳を傾けてください。まずはこれがスタートです。民主主義の基本は民意の尊重と対話です。辺野古への基地建設を強行することは、長期的に見れば、中国を利することになります。沖縄の民意に寄り添うことで、日本が民主主義国家であることを世界に示すことこそが、結果的に沖縄を日本につなぎとめることになり、東シナ海の平和を守ることになります。

日本の民主主義が今、まさに試されています。

転載元ブログ http://akasoimaim.blog.fc2.com/blog-entry-60.html
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