討議資料

沖縄タイムス2013年12月10日 論壇

「やむえない普天間の固定化も」、「地元のジャーナリストが卑劣な国の仕打ちにパンチ」 比嘉康文

 「普天間飛行場は固定化でよい」。国や自民党本部の卑劣なやり方をみると、普天間飛行場の近くに住む小生は固定化もやむを得ないと思っている。それは、辺野古へ移転しても米軍基地に潜んでいる危険性を平行移動するだけで、何ら変わらないからだ。

 普天間は米国の安全基準違反の欠陥飛行場で、米軍の最高指導者のラムズフェルド元国防長官をはじめ政府や県民が認めている。その「危険性」を除去できない日米関係というものはいったい何だろうか。

 しかも、米国の公文書で明らかにされたように普天間基地撤去のチャンスは再三あった。それに誠心誠意取り組んでこなかった政治家や政府の怠慢、無責任さを棚に上げ、専門家も疑問視する「抑止力」や「地政学」を振りかざして辺野古移設を強引に推し進めることを誰が許すだろうか。そのことは日々の紙面に表れた県民の怒りがよく物語っている。

 普天間が残ることは、日米両政府が沖縄を民主的に扱っていない見本である。また、日本の総人口のわずか1%の島民を犠牲にして何とも思わない差別の証拠だ。まだ記憶に残る戦前・戦中と何ら変わらない仕打ちを思い浮かべる県民も多いでしょう。

 今回のことを「琉球処分」「構造的な差別」「沖縄切り捨て」などと、いろいろな表現がされている。沖縄の過去の歴史を振り返ると、1609年の薩摩軍が襲ったことを琉球歴史の基本資料である『歴代宝案』には「倭寇の襲撃」として捉えられている。「倭寇」とは海賊のことだ。決して「慶長の役」「薩摩侵入」「薩摩入り」の生半可な表現ではない。その歴史観は見事なもので、現在までの日本政府の仕打ちを的確に表現している。

 この現実から脱出するには「独立しかない」として「琉球民族独立総合研究学会」が誕生、近く「琉球独立協議会」が発足するという。

 小生は。「世界一危険な飛行場」を撤去させるため、かつての「二・一議決」のように国連加盟国や米国、アジアなどの先住民族、世界の県人会に訴えることを提唱したい。その間、普天間はそのままでよい。もし、事故が起これば、県外移設の機会を逃がして来た政治家と政府の責任であり、決して沖縄側の問題ではない。

 普天間を辺野古に押し付けることは安保闘争の再来を恐れた本土政治家や政府の単なるエゴに過ぎない。そのことは各種資料や証言で明らかだ。この際、仲井真弘多知事は自民党国会議員や自民党県連が辺野古移設を容認しても、勇気を持って「不承認」とすべきである。 (宜野湾市、71歳)

比嘉康文

 かりゆしクラブからお願い
  この比嘉康文さんの意見に反論なさりたい方は、本名、電話、住所をぜひ書いて下さい。比嘉さんは選挙のチラシでも自分が作ったものには氏名、電話番号、住所を明記される方です。本人が確認できない意見は幽霊のことばであり、信用できないという考えの方です。


かりゆしクラブ屋良朝助コメント :

   普天間基地の撤去に失敗した琉球の政治家達。

 目先の私利私欲に凝り固まった現在の琉球の政治家では未来の琉球は築けないし構想もない、政治的な駆け引きの能力も発想もない。政治家というものは現在の状況に振り回されるのでは無く、10年後、100年後の未来のあるべき姿を描き、それに誘導すべく現在に対処すべきである、つまり、未来のために現在があると考えなければならない。

 さて、本題の普天間基地問題だが、じゃぁ政治家としての屋良朝助ならどうしたか、つっこみたい所であろう。奇想天外で一瞬ハァー?と思うだろうが。政治とは駆け引きである。

まず、琉球の政治家は普天間基地の撤去を一切要求しない。(琉球住民にも説明しておく) 琉球側が普天間基地の撤去を要求するから、じゃぁ換わりに辺野古へ基地を作るということになるのである。

普天間基地撤去の要求はしないで、世界に対して「普天間基地は米国の安全基準違反の欠陥飛行場であることを」徹底的に知らしめる。

そうするとどうなるか?自称「人権重視の米国」は世界中から非難をうける。米国は自ら普天間基地を撤去しなければ恥ずかしくて顔をもって歩けない、日本政府もグル、同罪である。世界中の笑い者になるのである。それでも琉球側は一切撤去要求はしない、なぜなら、じゃぁ換わりにとか交換条件が出てくるからである。

結論、日本政府と米国が、勝手に危険な状態が無くなるまで縮小するか、全面撤去する可能性が高くなる。ごまかして中途半端な縮小ならまた世界中の笑い者にすればよい。


蛇足 : 平和国家、古き良き琉球を夢見る屋良朝助であるが、今の琉球の政治家は大和の尻を追いかけている。最近は追いかけているどころか、辺野古賛成とかいって奴隷になっている。琉球処分の頃は大和人が「琉奴」を討てとか言っていって処分されたようだが、今度は自分で奴隷になっている。あぁ〜あ、「琉球よ何処へいく?」

2013.12.13

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