沖縄「悪魔の島」にするな ケネディ駐日米国大使来沖 比嘉康文
拝啓 キャロライン・ケネディ駐日米国大使殿
突然、お手紙を差し上げますご無礼をお許しください。小生は72歳の老人で、沖縄の将来を心配している者の一人です。お手紙の用件はただ一つ、沖縄を「悪魔の島にしないでください」ということです。
在日米軍基地の74%が集中する沖縄から飛び立つ戦闘機、軍港から積み出される戦車や兵器がアジアの国々を攻撃してきました。その結果、アジアの人々は沖縄を「悪魔の島」と呼び、呪っています。将来に大きな夢を抱いている沖縄の子どもたちに「悪魔の島の子」という汚名を着せないため、普天間基地の撤去、辺野古への新基地建設に反対しています。だが、決して反米ではありません。
小生は、奴隷制度廃止の機運を高めた『アンクル・トムズ・キャビン』やリンカーンの評伝などを読み、冷蔵庫から大瓶のミルクを取り出して飲む豊かな生活に憧れ、そしてサンタのお友だちのバージニアの優しい心に胸をうたれ、馬齢を重ねてきました。
第3次世界大戦の危機に直面した東西冷戦時代、お父さまのジョン・F・ケネディ大統領は希望の星でした。後にダラスでの演説草稿にベトナム戦争の終結の言葉があることを知ったとき、とても悔みました。
わが沖縄は、貴国の建国宣言のモデルとされる北米のイロコイ連邦と同じく、住民が自由に語り合い、貧しいながらも肩を寄せ合って暮らしていました。
しかし、敗戦後の貴国の占領行政や軍人軍属による筆舌に尽くし難い人権無視から逃れるため日本へ復帰致しました。しかし、その救いを求めた日本からは石(米軍基地)を投げられたとあっては、反発(反対運動)は当然の成り行きです。それが沖縄の現状です。
オバマ大統領は2009年9月17日、チェコとポーランドと合意していたミサイル防衛計画を撤回し、世界の賞賛を浴びました。その勇気ある前例にならって普天間の無条件撤去を大統領にお願いしてください。
340年間、白人の単独支配だった南アフリカ。マンデラ大統領の就任演説は「この美しい大地で、人間が人間を抑圧し、世界の嫌われ者になる不名誉を決して繰り返してはならぬ」と締めくくりました。その葬儀に参列されたオバマ大統領に沖縄の現状を申し上げ、基地撤去をお願いすれば、きっと叶えてくれるでしょう。バージニアと同じく優しい沖縄の子どもたちを「悪魔の島の子」にしないために。
小生は、あなたが星条旗の小旗を手にした黒山の人々に迎えられることを願っております。 敬具
かりゆしクラブからお願い
この比嘉康文さんの意見に反論なさりたい方は、本名、電話、住所をぜひ書かれて下さい。比嘉さんは選挙のチラシでも自分が作ったものには氏名、電話番号、住所を明記される方です。本人が確認できない意見は幽霊のことばであり、信用できないという考えの方です。以上
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