産経新聞 2010年6月16日(水曜日)
基地問題はタッチしたくない もう沖縄は独立した方がいい 菅首相 昨秋、喜納氏に漏らす
菅直人首相が副総理・国歌戦略担当だった昨年9月の政権交代直後、民主党の喜納昌吉参院議員(党沖縄県連代表)に対し、「基地問題はどうにもならない」「もう沖縄は独立した方がいい」などと語っていたことが15日、分かった。首相は23日に沖縄訪問を予定しているが、就任前とはいえ、国土・国民の分離を主張していたことは大きな波紋を呼びそうだ。
喜納氏が、鳩山前政権末に記した新著「沖縄の自己決定権ー地球の涙に虹がかかるまで」(未来社)で明らかにした。
この中で喜納氏は政権交代後、沖縄の基地問題に関して菅首相と交わした会話を紹介。喜納氏が「沖縄問題をよろしく」と言ったところ、首相は「沖縄問題は重くてどうしようもない。基地問題はどうにもならない、もうタッチしたくない」と漏らし、最後は「もう沖縄は独立した方がいい」と言い放ったという。
喜納氏は著書の中で「半分ジョークにしろ、そういうことを副総理・財務相であり、将来首相になる可能性の彼が言ったということ、これは大きいよ。非公式だったとしても重い」と指摘している。
沖縄独立「検証できない」 産経新聞6月17日 5面
仙谷由人官房長官は16日の記者会見で、民主党の喜納昌吉参院議員が著書で紹介した菅直人首相の「沖縄は独立した方がいい」などの発言について「著作を読んでいない。検証のしようがない伝聞証言は、刑事訴訟法でいえば証拠能力がないということだ」と述べた。
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